名古屋城外堀で楽しむ夜のホタル観察ガイド

名古屋城の外堀は、毎年多くのホタルが舞う美しい光景を楽しむことができるスポットです。特に「ヒメボタル」の観察で知られており、6月の夜に外堀周辺を訪れると、無数の小さな光が点滅する幻想的な風景に出会うことができます。この特別な光景は、名古屋の中心地でありながら自然の魅力を感じる絶好の機会を提供してくれます。ぜひこの夏、名古屋城外堀で美しいホタルの光を楽しんでみませんか。

名古屋城外堀のホタル観察スポット

お堀全体がホタルの生息地となっています。
特に「名古屋城の外堀、本町橋」を中心に生息しています。

いつ見える?
名古屋城外堀のヒメボタルは5月中旬~6月上旬
活動時間は遅めの「23時頃~3時頃」
*エリアによって発生の時期が違います。

こちらでマップを閲覧できます

観察できる時間までの暇つぶしスポット

名古屋城のホタルが活動する時間はかなり遅めです。
現地で待つのも良いですが、周辺スポットで時間をつぶしたいという方にオススメのスポットをご紹介します

名古屋城から地下鉄で数駅の距離にある栄エリアは、名古屋の繁華街で、夜遅くまで営業している飲食店やカフェ、バーが多数あります。ショッピングモールやエンターテイメント施設も充実しており、夜遅くまで楽しめます。
名古屋駅周辺には、遅くまで営業しているレストランやカフェ、バーが多数あります。駅ビルや地下街には、23:00頃まで営業している飲食店が多いです。
ショッピングや飲食が楽しめるスポットです。飲食店の一部は夜遅くまで営業しており、夜景を楽しみながら食事ができます。
栄の地下街で、飲食店やショッピングが楽しめます。夜遅くまで営業しているお店もあり、雨の日でも快適に過ごせます。
一部の飲食店やバーは23:00頃まで営業しているところがあります。独特の雰囲気の中でショッピングや食事が楽しめます。

ホタルを見る際の注意点

・動きやすい服装(長ズボン)に運動靴がベストです。
・強い光はホタルにとって悪影響を及ぼすので基本的に「観察中」は使わないようにしましょう(移動中は足元の確認等に使いましょう)
・ホタルの産卵場所でもある斜面などは荒らさないようにしましょう。
・ホタルが活動する時間帯が深夜なので騒音等で近隣に迷惑がかからないようにしましょう
・ヒメボタルが自生できる環境を維持するためゴミは出さないようにしましょう

なぜ都会にホタルが生息できる?

1. 適した生息環境
名古屋城の周辺には、ヒメボタルが好む湿地や水辺が点在しています。外堀や周辺の公園は水質が良く、ヒメボタルの幼虫が生育するのに適した環境が整っています。また、城の周囲には適度な緑地があり、成虫が活動するための森や草地も豊富です。
2. 環境保護と管理
名古屋城周辺は歴史的な観光地としてだけでなく、自然環境の保護にも力を入れています。適切な管理と保護が行われることで、ヒメボタルの生息環境が維持されています
3. 歴史的なランドスケープ
名古屋城は長い歴史を持つ場所であり、過去からの景観や自然環境がある程度維持されています。これにより、昔からの自然環境が残りやすく、ヒメボタルのような生き物が生息しやすい環境が維持されている可能性があります。
4. 外堀の存在
外堀は水辺の生態系を形成しやすく、ホタルの幼虫が水中で生活するのに適しています。外堀の水質が良好であれば、幼虫が成長するためのエサ(小さな水生生物)が豊富に存在し、ホタルの生息を支えます。
5. 都市部でも見られる特性
ヒメボタルは比較的都市部の近くでも生息できるホタルの一種です。名古屋城のような都市公園や周辺の緑地が、都市の中にあっても自然環境を提供することで、ホタルが生息できる条件を満たしています。
6. 人々の意識と取り組み
名古屋市や市民のホタル保護に対する意識も重要です。市民団体やボランティアがホタルの保護活動を行い、生息環境の改善やホタルの放流活動などを実施することで、ホタルの数が増加しやすくなります。
これらの要因が組み合わさって、名古屋城周辺はヒメボタルの生息地として適していると考えられます。ホタルの観察を楽しむ際には、自然環境を守りながら静かに観賞することが重要です

ヒメボタルの特徴と生息地

サイズ:ヒメボタルは比較的小型のホタルで、体長は約7〜10ミリメートルです。
光り方:光り方は特徴的で断続的に点滅します。他の蛍よりも光る周期が短く、数秒ごとに点滅を繰り返します。オスとメスで光り方が異なり、オスは飛びながら点滅し、メスは地上で光ります。
発光色:ヒメボタルの発光色は黄色で、暗闇の中で非常に目立ちます。
活動時間:ヒメボタルは夜行性で、日没後から夜遅くまで活動します。特に湿度の高い梅雨の時期に活発になります。
森林と湿地:ヒメボタルは森林や湿地、川沿いの草地など、湿度が高く水辺に近い場所を好みます。特に落葉樹林や竹林の中でよく見られます。
里山:農村部の里山や、人里近くの雑木林でも生息しています。これらの場所は人間の活動によって自然環境が適度に管理されており、ヒメボタルにとって適した生息環境が保たれています。
都市近郊の公園:都市近郊の自然公園や保護区でも見られることがあります。ただし、都市化が進むと生息環境が失われるため、保護活動が重要です。
観察時の注意点
ライトの使用を控える:ホタルは光に敏感なため、懐中電灯やスマートフォンのフラッシュなどの人工的な光を使わないようにしましょう。
静かに観察する:ホタルは振動や音にも敏感です。静かに観察することで、ホタルを驚かせずに自然な行動を楽しむことができます。
環境保護:ホタルの生息環境を守るために、ゴミを持ち帰り、自然環境を汚さないようにしましょう。
ヒメボタルはその美しい光で多くの人を魅了しますが、彼らの生息環境を守ることも私たちの大切な役割です。

まとめ

都会でホタルが見えるというのは世界的に見ても珍しいと言われています。今現在ホタルが見えるのは保全活動をされている方々の努力の結果です。これからもホタルが生息できるようにゴミや産卵場所を荒らさないように気を付けて観察をお楽しみください~
以上名古屋城のホタル観察ガイドでした!