彼岸花 花言葉やちょっと怖い由来などを紹介 実は綺麗な花?


お彼岸の時期になると嫌でも目に付く「彼岸花」

「家に持って帰ると火事になる」など色々と縁起が悪い花として知られていますね

なぜ「彼岸花」は縁起が悪い花なのか?

花言葉にはどんな意味が込められているのか?

世間から良い印象がない「彼岸花」を今回はじっくりと調べつくしてみたいと思います。

この記事を読み終わるころには、あなたの「彼岸花」に対する考えが変わっているかもしれませんよ♪

スポンサーリンク

彼岸花には色んな名前がある

「彼岸花」という名前は、お彼岸の時期に咲く事から名前が付きました。

別の呼び名に「曼珠紗華(マンジュシャゲ)という名前があります
これは梵語(ボンゴ)で天上に咲く花を意味します。

「天上に咲く花」と聞くと、決して縁起が悪い花とは思えませんよね

しかし、「彼岸花」には更に別の呼び名が・・・

死人花、幽霊花、剃刀花、捨子花、鬼首花、地獄花、といった明らかに不気味な名前が各地方に伝わっています。

なぜ彼岸花は縁起が悪いと言われるのか?

私も子供の頃に聞いた記憶がありますが
「彼岸花を持ち帰ると火事になる」
「彼岸花を摘むと手が腐る」
「近所で死人が出る」

などの迷信があるため、今でも縁起が悪い花として周知されているのでしょう。

また、彼岸花」にはデンプンが含まれており、食糧難の時代には「非常食」として食べられていたという話があります。

しかし「彼岸花」にはリコリンという有毒成分が含まれています。

リコリンは水溶性で水で洗い流すことが出来ますが、いざ毒に当たってしまうと「嘔吐」「下痢」を引き起こし最悪、中枢神経が麻痺して「死」に至る可能性も・・・

食糧難で仕方なかったとはいえ、今後この花を食べて酷い目に遭わないように先人たちは、あえて不気味な名前や「怖~い迷信」を残したのでしょう。

なぜ畦道や墓地にたくさん生えているのか?

田んぼの畦道や墓地には、彼岸花がたくさん生えていますが、これには理由があります。

「ネズミ」や「モグラ」などの動物が田んぼや墓地を荒らさないよう、毒性のある彼岸花を植えまくったみたいです。

当時は「土葬」が主流だったため、故人の眠る墓地を荒らす「モグラ」や「ネズミ」に「彼岸花」は大いに役立ったみたいです。

「彼岸花の下には死者がいる」「彼岸花を摘むと死者を呼び起こす」という迷信はここからきているみたいですね

また、年貢を納めていた時代「彼岸花」は毒があるため「年貢の対象外」だったらしく、食糧難時代の非常食として田畑に植えて栽培したという歴史があります。

彼岸花の知られざる効果とは?

上記にて彼岸花には毒があることがわかりましたが、彼岸花は使い方次第では「薬」になることをご存知でしょうか?

漢方で使われている「セキサン」という成分が彼岸花にはあります

「セキサン」には「肩こり」「乳腺炎」「捻挫」「打ち身」「むくみ」などの症状に効果があり、「彼岸花」の鱗茎から抽出することができ、すり鉢ですり潰して患部に塗っていたようです。

スポンサーリンク

また、上記で解説したように、毒性があるため墓地を荒らす「モグラ」や「ネズミ」が近づかないという効果があり

墓地以外でも「田んぼ」や「畑」でも同様に「モグラ」「ネズミ」除けに当時は、たくさん植えたみたいです。

現在「田んぼの畦道」や「畑」などに彼岸花がたくさん咲いているのは、こういった歴史があるからなのです。

名前や迷信だけ聞くと、不気味な雰囲気で怖いですが。

こうして「彼岸花」の事を知ると、ずいぶん人の役に立っている花という事がわかりますね。

その為、別名に曼珠紗華(マンジュシャゲ)=天上に咲く花という意味もあるのでしょう

彼岸花の花言葉は

彼岸花と言えば「赤色」を想像しますが、実は「彼岸花」には赤色の他にも「黄色」と「白色」の3種類が存在します。

また、色事にも花言葉が若干ですが異なります。

赤色の彼岸花の場合
・独立
・情熱
・再会
・あきらめ
・悲しい思い出
・想うはあなた一人
・また会う日を楽しみに
・転生

黄色の彼岸花の場合
・悲しい思い出
・追想
・深い思いやり
・陽気
・元気な心

白色の彼岸花の場合
・また会う日を楽しみに
・想うはあなた一人

やはり彼岸花という名前だけあり「もの悲しい意味」も含まれていますが、意外と「情熱」「陽気」「再会」「元気な心」
などポジティブな意味も多く含まれています。

まとめ

じっくり見ると彼岸花ってかなり美しい形をしていますよね

あんな造形を作り出す自然には脱帽です、また彼岸花の毒性を利用したり、非常食として食べる人間の知恵にも脱帽です。

彼岸花が縁起が悪いのは、どうやら昔の人たちが名前にして残したメッセージが原因みたいですね。

彼岸花を知れば知るほど、人間に貢献してきたということが分かります。

地名にも不気味な名前の地名がありますが、昔災害があった場所を意味しているなど先人たちからのメッセージ=警告が込められているんですね

この記事を読んで彼岸花の印象が変わった方へ

ドリアンの備忘録

そろそろお彼岸の時期ですね気が付けば家の周りにも「彼岸花」がたくさん咲いています。彼岸花と言えば、何かと悪いイメージがあ…