トンネルに入ってからスピードメーターを見ると気付かない内に法定速度よりスピードが出ていた・・・もしくはスピードが下がっていたという経験をしたドライバーの方は多いのではないでしょうか?
私の場合は速度が落ちていた経験が多いです。
なぜトンネルに入ると「スピードが上がる人・下がる人」に分かれるのか気になったので調べてみました。
速度が上がる人は「こんな状態」になっている
まずは「速度が上がってしまう人」の特徴を見ていきましょう
トンネルは景色が単調な為、スピード感が分からなくなり、気づかない内に速度が上がってしまう人が多いようです
また心理的な面からいうと「狭いところを早く抜けたい」という意識が働くことも原因の一つと言われています。
危険!「追従静止視界」で無意識に速度が上がっている
人は「景色の流れる速さ」を目安に人は速度を感じています。これを「流体刺激」と呼ばれています。
トンネル内は「薄暗く」「景色が単調」なので、上記の感覚が機能しなくなり「スピードが出ていない」と感じてしまいます。
この状態で前の車に追従しながら走行していると、自分と相手のクルマが止まっているような錯覚に見舞われることがあります。これが「追従静止視界」と呼ばれる錯覚です。
もし、前を走っている車に合わせて走っていたら「かなりの速度が出ていた」という経験は少なくないのではないでしょうか?
その状態で「前のクルマが急ブレーキを踏んだ」としたら、減速が間に合わずに追突する恐れがあります。
トンネル内での追突事故はこのような状態下で起こる場合があるので、無意識に速度が上がりがちな方は注意しておきましょう!
意識するポイントとしては
・トンネル内では車間距離を保つ
・適正な速度で走っているか確認
この2つを意識するだけで追突の危険性はグッと下がるので留意しておきましょう
渋滞の原因!? 速度が下がる人の特徴は?
明るい開けた景色の中を走っていて、トンネルに入った場合「急に道幅が狭くなった」ように錯覚する人がいます。
私も速度を下げがちなドライバーの1人ですが、確かに高速道路など周りの視界が開けた道を入っている状態でトンネルに入ると視界がキュッとしぼむような感覚になります。
この不思議な感覚の正体とは
運転中に後方へ流れる景色は目から近いほど刺激となって目に入ってきます。
周りを壁で囲まれたトンネル内は更に景色が近くなるので「さらに強い刺激」を受けることになります。
この「刺激を受けると」道幅が狭く感じる心理が強く働くようです。
開けた場所では速度の感覚が掴めていても「刺激を受けている状態下」では「速度が出すぎている感覚」に陥り、思わずアクセルを戻して必要以上に減速してしまっているようですね。
ちなみに、道路にポールが立っていたり、道幅が規制されて道幅が狭くなるときも速度を落とすドライバーが一定数います。それと同じ状況がトンネルに入るときに起きるというわけですね
NEXCO西日本の調査結果
NEXCO西日本が調査した結果では「交通集中渋滞の約20%」がトンネルの入口付近で発生しているようです
トンネルの入り口付近で減速する事で、後続車との車間距離が短くなることで、後方を走る車が相次いでブレーキを踏むことで渋滞が発生するようです
高速を走っていると確かに「トンネル付近」で急に渋滞になるポイントを幾つか経験した覚えがあります。高速道路では何十台と車列がいる場合「大渋滞」の原因にもなりかねません。
重要なのはトンネルの周囲の状況に合わせて適切な運転が出来る心構えが必要ですね
高速の渋滞はなるべく避けたいところなのでこんな対処法が提唱されています。
渋滞吸収走行
渋滞吸収走行とは、前走車との車間距離を十分に空けて走行する事により、前方を走っている車が減速しても速度を保って走行できるので、ブレーキを踏む回数が減らすことが出来ます。
これにより渋滞の要因が解消出来るという考えです。
たしかに下手そうな車はブレーキを無駄に踏んでいる印象があります。ブレーキを小刻みに踏まれると後ろを走っている車も同調せざるを得ないので、十分な車間距離を空けて走ることが重要になってきますね。
まぁ全員が適切な車間距離を空けて走っていればこんな問題は無いのですけどね・・・難しい問題ですね
まとめ
トンネル内で速度が「上がる人」「下がる人」の特徴は、両社とも「錯覚」「心理的な影響」が大きく働いた結果という事が分かりました。
この個人個人の違いでトンネル入口、出口付近では良く事故が発生しています。
自分がどんな特徴を持っているのかを知れば、常にトンネル内で速度を意識して走行できます
重大な事故を起こす確率も減るので、意識して運転を楽しみましょう。