秋田県仙台市角館町で毎年9月に行われる「角館のお祭り」が近づいてきました!
今回は見所である「やまぶつけ」を知らない方や2023年の日程、過去に起きた事故について詳しく解説します
「角館のお祭り」に興味がある方は是非参考に!
※当日の駐車場や交通規制についてはこちらから
角館のお祭り やまぶつけとは?
全国的に角館のお祭りが有名な理由は「やまぶつけ」というものがあるからです
「ぶつけ」という文字から想像がつくと思いますが「何をぶつける」かというと
「曳山(ひきやま)」といわれる高さ4メートル、重さ8トンもの屋台同士をぶつけ合うのです・・・
※地域によって呼び方は違いますが「山車」とも呼ばれる場合があります。
【なぜぶつけ合うのか?】
角館のお祭りでは、何基もの「曳山」が町に繰り出します
その為「曳山」同士が途中ばったり出くわす時があり、その場合「道の優先権」を得るために「交渉」が始まります
・「交渉」は黄色い袴をつけた「交渉員」同士が話し合います
・「交渉」の内容は「曳山の現状確認」と「道の優先権」を各々主張する
※原則として優先権は「上り山の曳山」にある
※「上り山」とは参拝や上覧に向かう「目的」がある曳山のことで、上り山囃子を演奏
※「下り山」とは「目的」が済んで曳山のことで、道中囃子(下り囃子)を演奏
・「上り山」と「下り山」が出くわした場合は「上り山」に優先権があるので「やまぶつけ」が起きることは稀ですが・・・
・どちらも「下り山」の場合は、いくら交渉を重ねても埒が明かない場合は「交渉決裂」し「やまぶつけ」に発展します!
「やまぶつけ」は激しさを増すと深夜にまで及ぶこともしばしばあります
※交渉~決裂まで2時間は普通にかかることもあるみたいですよ((((;゚Д゚))))
・また「曳山」同士がすれ違う際に、誤ってぶつけてしまったら、問答無用で「やまぶつけ」が開始されるケースもあります
【やまぶつけは何をもって決着となる?】
一度「やまぶつけ」が開始されると、双方のエネルギーが空になるまで行われるか、仲裁が入るまで続けられます。
お祭りの時の人間のテンションはすごく高いので、深夜まで「やまぶつけ」が行われるのも納得ですね
【やまぶつけはいつ見れる?】
ちょっと近くで見るのは怖そうですが、やまぶつけが行われるのは神社への参拝が終わった3日目の夜が最も多いです。
※角館のお祭りは、毎年9月7~9日に行われます。
「やまぶつけ」を見るのを目的で行かれる場合は、9日に行くのが一番おすすめです
【観光用のやまぶつけについて】
この「観光用」のやまぶつけは「時間・場所・組み合わせ」を始めから設定・公表してから行われるものです
なので、本気の「やまぶつけ」を見たい方は上記の9日に行かれるのが良いでしょう。
ただし、本気の「やまぶつけ」はいつ起きるか分からないのがネックですが
「観光用のやまぶつけ」は時間が決まっているので、その時間に行けば必ず見られるのが良い点ですね
また「観光用のやまぶつけ」の他にも踊りやお芝居も見ることが出来るので観光客からも好評です♪
【やまぶつけ動画】※激突が起きるのは4分20秒辺りから
2017年の「観光用のやまぶっつけ」予定表が公開されました
こちらのページからご確認ください↓
http://www.city.semboku.akita.jp/event/event.php?id=838
角館のお祭り2023の日程は?
【開催日】
9月7日(木)~9日(土)
※今年は最終日が土曜日なので、遠方の方でも見に行ける日程ですね♪
本気の「やまぶつけ」を見たい方は、チャンスですよ!
【開催場所】
秋田県仙北市角館町中心部
【注意】
お祭り中は、角館中心部の周辺はが交通規制または、全面通行止めとなりますので車でお越しの方は注意しましょう!
過去に起きた事故について
2015年の「角館のお祭り」では「やまぶつけ」が原因で男性が曳山の間に挟まれて亡くなるという事故が起きてしまいました。
「1972年以来」だそうです。
近年は「やまぶつけ」をしたいがために「わざと交渉を決裂させたり」「一方の曳山が故意にぶつかっていく」ケースがあるらしく
この事故をきっかけに、実行委員会は伝統を重視した祭への回帰を図ろうとしています。
祭のしきたりやルールを記載した「ガイドブック」を30年ぶりに復刻して配布したり
祭に精通した方が見回り活動をするなど安全管理や危機管理にも力を入れるようになっています。
まとめ
今回は角館のお祭りの「やまぶつけ」について解説させていただきました
ド迫力のぶつけ合いと人々の活気が見てる人にも伝わってきますね♪
しかし・・・
どの地域でも「お祭り」は喧嘩が付き物といいますが
人が亡くなってしまうような事故が起きてはだめです!
今後絶対に同じ事故が起きないよう願いたいですね