入学祝い 失礼のない「のし袋」の選び方と書き方・渡し方を紹介

甥っ子や姪っ子など近しい人の子供が入園・入学する際に「お祝い」としてお金をのし袋に入れて渡す時に・・・

・のし袋の種類
・表書き
・お金を入れる向き
などなど

のし袋を渡すという行為は頻繁にあるわけじゃないので、いざという時に困ってしまいます。

そこで今回は「入学祝い」を贈る時の「のし袋」の選び方や「表書き」「お金の入れ方」を紹介していきます。

本題に入る前に「のし袋」に付いている紐のことを「水引」といいます。
水引は、祝儀袋や不祝儀袋の表に用いられる飾り紐で、「シチュエーション」によって数種類の「結び方」があります。

今回は「入学祝い」なので結び方は「蝶結び」を使います。

なぜ蝶結びを使うのか?

「蝶結び」は何度でも結び直せる結び方です。
入学祝いも何度あっても誰も悲しまない良いお祝いです。

何度でも結びなおせる「蝶結び」が入学祝に対して最適というわけですね。

ということで水引に関しては「蝶結び」の「のし袋」を用意すると良いでしょう。

例外ですが「関西」では「あわび結び」を使う地域があるようですね。

表書きについて


表書きというのは画像のように袋の中央上段に書いてある慶事や弔事で渡す際に書く文字のことですね

今回の記事ではあまり関係がありませんが・・・
弔事の場合は薄い色(薄墨)を使うのが正解です。
何故かというと・・・
昔は硯で墨を作って書いていましたが「訃報を聞き記入する際に涙で墨の色が薄くなった」という意味が薄墨にはあります。

しかし、現在では既に表書きが書かれている「のし袋」が販売されているので、手書きで書く機会は少ないかもしれませんね~
もし手書きの「のし袋」を贈る際は「濃い文字」で書くように注意しましょう。

下段中央には自分の名前を書いておきましょう。
※上段の文字に比べて少し小さめに書くことがポイントです。

お金の入れ方について

のし袋にお金を入れようとしている方は間違いなのでご注意を・・・ずいぶん昔の事ですが、何も知らなかった私は「のし袋」にそのままお金を入れて持って行こうとして注意された記憶があります・・・

のし袋にお金を入れる際は「中袋」を使います
※「中袋」とは「一般の封筒」のように上部に開口部がある袋状のものを中袋と呼びます。

まず「中袋」の表面には金額を記載しましょう。

書き方は中央に額を書きます。毛筆または筆ペンを使い、濃く書きましょう

【漢数字の書き方】
「一万円 → 金 壱萬円」
「ニ万円 → 金 弐萬円」
「三万円 → 金 参萬円」
「五万円 → 金 伍萬円」

右側の「大字」が正式な書き方ですが、よっぽど拘りがない限りは「普通の漢数字(左側)」でも構いません

数字の上に「金 ○○萬円」と書きましょう

「中袋」の裏面には名前と住所を書きますが。
「中袋」の継ぎ目の右下に住所、左下に名前を書き入れましょう
※書き入れしにくい継ぎ目が下座になるので、そこに自分の住所・名前を書くことで相手にへりくだることになるわけですね

 

「中袋」に入れるお金の入れ方
新札を用意しましょう。複数枚入れるときは向きを揃え「中袋」を開いたときにお札の表が上になるように入れます
※お札の表は「肖像が印刷されている面」のことです

まとめ

「のし袋」を渡すときは直接手渡しではなく「ふくさ」で渡すのが相手に失礼の無い渡し方と言われています。
「ふくさ」を使っての渡し方など、ご祝儀を渡すときのマナーは調べるとたくさんありますが「最低限」の礼儀は以上かと思います。

最近はコンビニやドラッグストアで簡単に「のし袋」が買えるので、緊急の場合でも最低限の礼儀は果たせるかと思います。

初めて「のし袋」を渡すときはこれで一応安心ですね~